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湘南鎌倉総合病院

令和6年からBNCT治療始動

湘南鎌倉総合病院

先端医療センターは湘南鎌倉病院の南西側の隣接地に建設。計画では地下1階地上4階建て。目玉となる陽子線治療装置やBNCTは1階に配置する。陽子線は体表面から深い位置でエネルギーが急速に高まり、その後、急速に低下。狙った病変に強い線量を効率良く集中し、他の正常組織へのダメージが軽減するのが特徴だ。4月の診療報酬改定で保険適用が拡大され、頭頚(とうけい)部がん、骨軟部がん、前立腺がん、小児がんの一部が保険診療となった。

一方、BNCTはがん細胞に取り込まれやすいホウ素化合物を静注し、中性子を照射すると反応してα線が発生、がん細胞を内部から破壊。国内では関西と東北地方の2カ所で治験を行っている段階だ。

井上センター長は「陽子線治療は保険適用の拡大を受け、ますますニーズが高まっていくでしょう。当センターは保険診療、先進医療、治験、臨床研究など、さまざまな切り口で、がんでお困りの患者さんに陽子線治療など先端的な医療を提供していきたい。BNCTは当センターにとってチャレンジングな取り組みですが、患者さんの利益になる技術を他に先駆けて取り入れることは、大きな意義があると考えています」と説明する。

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